2011年12月27日火曜日

昭和50年の商都・小樽・・・兵庫勝人遺作展

小樽の町並みの撮影に生涯取り組み、2004年に亡くなった写真家、兵庫勝久さんの企画展「小樽の記憶~兵庫勝久の残したメッセージ」が小樽総合博物館で始まった。勝久さんは大阪写真専門学校での先輩でもあり、小樽生まれの私には・・・駆けつけました。会場には小樽が商業都市から観光都市へと変わる直前の昭和50年代の姿が映し出されていました。旧小樽運河、歴史建造物、住宅街や路地裏・・・。昭和18年小樽出生まれ、19歳迄過ごした私には子供時代がタイムスリップです。

久しぶりの小樽でした、生家の場所を訪れたのは49年ぶり、生家は無かかったけれども隣近所の家が幾つか残され今も並んでいた。振りかえる、想い出す、懐かしさだけではない何かが胸を打つ。写真という職業を選び小樽を離れてのこの50年間、自分の中での大きな環境の変化は改めて驚きです。※撮影:清水武男・・・手を加え残されている当時の友の家

2011年10月3日月曜日

清水武男の海の写真蔵オープン・・・・江差海の写真蔵「海鴎」

いにしえ街道・江差・・・・・・流れ行くときを包み込む、ぬくもりと海と大地。鉛色に荒れる日本海、果てしなく広がる紺碧の太平洋、流氷に閉ざされ眠るオホーツク海.異なる恵を携え、四季折々にその表情を変える北の海と、そこに生きる魚たち、そしてそれらを求め海へ出かける漁師たち.北の海と書く「北海道」。ここで繰り広げられる人々の営み、自然の情景を表現したい・・・・・・北の海を撮り続けた作品の発表の場として鰊漁の千石場所栄えた檜山・江差町の由緒ある蔵を改装した写真ギャラリーです。地元のビッキーさん・五勝手屋本舗様・・・・歴まち商店街協同組合様、いにしえ街道の皆さんのご協力によるオープンです・・・感謝。場所:江差町姥神町 ℡:0139-56-1115 企画/管理:町歴まち商店街協同組合連合会・ぱんやBecky 開館時間:8時~18時 休館:木曜日





2011年9月21日水曜日

波の音、風の音、心の声を刻み続ける・・第49回江差追分全国大会

”あれが蝦夷地の山かいな・・・・で始まる 第49回 江差追分全国大会の決選会が江差町で開催されました。仕事を絡めての取材撮影です。来年の50回記念大会への向けてのこの日は日本全国からの参加者は出演者だけでも182人、道内外からの応援者で町文化会館の会場は満杯です。かって日本海を往来した北前船の船頭や船子たちが運んだ唄だという。江差の風土に磨かれ、こころゆさぶる「江差追分」は現在は日本全国に波及、海外の人々の心のよりどころとしても多くの人々に唄われている。熱気で溢れる会場でアトラクションを含めると「江差追分」200曲を繰り返し拝聴した。”かもめの鳴く音にふと目をさまし・・・・・”の歌の200回の繰り返しに頭の中は満杯。札幌に戻り布団にもぐっても、何処からか”かもめの・・・”声が放れない。





2011年8月17日水曜日

山車勇壮!・・・江差姥神大神宮渡御祭

行って来ました。江差の三大祭りの一つ、360年以上の歴史を持つ祭り「姥神大神宮渡御祭」が始まりました。猿田彦の行列を先導に三基の神輿と13台の山車、13台の山車の中には宝暦年間につくられ、道の文化財に指定されている物もある。昔の町並みを再現した”いにしえ街道”を練り歩く姿は過去へのタイムスリップ。町民・観光客を含め数倍にも膨らんだ沿道の中をエンヤ・エンヤの掛け声の中練り歩く姿は勇壮の一言に尽きる。祭りを盛り上げるのはもちろん江差町民、子供と大人、男と女・・・生きた歴史を守る、今もなお祭りの主役は町民と見た。皆が熱い!江差町の祭りに対する熱い思いに頭も、お腹も満腹です。勇気を一杯いただきました、良い町とは・・・・・・やっぱり江差町の人達が好きです。写してる私は興奮、切ったシャッター数は3000枚を超えた。











2011年8月3日水曜日

ご案内/清水武男写真展のお知らせ・・・「積丹半島」





流れゆくときを包み込む、ぬくもりの海と大地・・・・かつて鰊漁の千石場所として栄えた積丹半島。鰊が幻の魚となった今でも、コバルトブルーの海をめざして 大勢の観光客が訪れる。積丹半島の美しい海と大地を舞台に歴史を彩る物語がいくつも生まれ、そして消えていく・・・・・清水武男が30代のはじめから通い続けた癒しの空間「積丹半島」の魅力を発表。場所:美国町ヤマシメ邸 会期:6月4日~8月31日(会期延長)








2011年7月4日月曜日

歩く・見る・写す・・・江差/瓶子岩しめ縄飾り

江差のシンボル「かもめ島」を訪れた・・・札幌を車で出たのが予定より一時間遅れのAM:700。午後から始まる祭りのメイン、瓶子岩のしめ縄飾り光景の撮影が目的です。午後から始まる祭典に間に合うかと時間を気にしながらひたすら車を走らせた。前回訪れた経験からすると江差町着は午後一時を過ぎて・・・・チョット心配。漁民の守り神、前浜に屹立する高さ10メートルもの巨岩・ 瓶子岩に、大漁を祈願し真新しい飾りを取り付ける、下帯ひとつの若い衆が泳ぎ渡り、500キロものしめ飾りを取り付ける様は勇壮そのものです、経験豊かな年長者の掛け声のもと小一時間で終了。細い縄から束ねてのしめ縄作り模様・飾りつけ・神楽での奉納儀式、格調高い神事をカメラに収める事が出来ました。いつもの事、江差町の友人が全てを手配 、私はカメラのシャツターを押すだけ・・感謝です。時間は間に 合ったかって?、大丈夫でした良いガソリンを入れたので予定より一時間以上も早く着いてしまいましたから。翌日漁港の風景を撮る・・・漁師さん家族の野外での食事模様をカメラに収める・・・帰りの車は、イカ・海老・ムール貝・シャケ、刺身の盛り合わせ、赤飯・・・初めて会った人なのに・・・・その後は羊羹で有名な五勝手屋さんを訪れご挨拶・・・・またまたお土産をいただく・・・いつもの事ながら車は満杯・・・・ 江差町の皆様有難うございます、お世話になりました。

2011年6月29日水曜日

歩く・見る・写す・・・空知編/炭鉱遺産

かつて、日本一広大で石炭埋蔵量も最大の「石狩炭団」。西に石狩川、夕張・赤平・芦別・三笠・美唄・歌志内・東には夕張山地・・・「空知採炭地域」と呼ばれる場所。歴史の中に残された形を見ることによって、人はそこから何かを読み取る事ができる。すでに町から消えて30数年、町そのものの再生に炭鉱の歴史を改めて振り返ろうとする旧採炭地を感じる。それは単なる懐古趣味や一時的なノスタルジーでは終わらせてはいけない・・・・。歴史をつなぐ・・・過去から学ぶ・・・日本の近代化への原動力となり牽引車となった 夢の跡地を歩いて来た。 2001年に創生された「北海道遺産」の一つに「空知地域に残る炭鉱関連施設群」が認定された。※写真は歌志内・赤平にて撮影











2011年6月22日水曜日

ご案内/清水武男写真展「空撮・地球風景」・・・地球の鼓動。

会場:ikor-art・藻岩下 期間:年内・・・開催 休館日:土曜・日曜日 ■地球人・中国/桃源郷・・・同時開催中。地球の鼓動。 ブラジル、アルゼンチン、パラグアイの3カ国にまたがる世界 最大の滝・・・イグアス。海が割れたかのように轟音を立てて溢れ る水。大小300の滝が虹を伴って流れ落ちるさまは、感動や 驚き、恐怖さえも超えるスケールだ。空から見ると、大きく 裂かれた大地に、深い滝つぼが口を開けて白いしぶきを上げて いる。まるで地球上の有機物すべてを飲みこむかのように。 インディオが“壮大な水=イグアス”と呼んで畏怖した滝は地 球のダイナミズムをまざまざと見せつける。この星は、生命体 の結晶なのだと思う。陸、海、空。地球上の何処へ行ってもエネ ルギーに満ちた被写体が私を呼ぶ。こころ揺さぶられた出会い の数だけ、写真が生まれていく。地球の鼓動に新しいエネルギー を呼び起こされるとき、私は夢中になってシャッターを切る・・・・・・・・清水武男                       ※写真は上より ブラジル・イグアスの滝/アフリカ・ボゴリア湖のフラミンゴ/アフリカ・マサイマラ動物保護区/アルゼンチン・パタゴニア氷河/ ベネズェラ・カリブ海・ロスロケス諸島 

2011年5月6日金曜日

歩く・見る・写す・・・江差・昔ながらの花嫁行列

昔懐かしい花嫁行列を体験・・・・。ゴールデンウィーク、連休を利用し古くからの友人をたずね江差町を訪れた。この街は町づくりを趣味とした大人達の多くが住む素晴らしい町です。もちろん昔風の町並みを再現した「いにしえ街道」は彼等の仕掛けたこと。この日も連休イベントの一環として初めての試みで昔ながらの花嫁行列が催されました。さすが・・・江差追分の師匠の祝い歌・長持ち唄には感動です。嫁いり道具、重箱や長持ちを持った約30人が白無垢の花嫁(本物)の後ろからしずしずと・・・行程は約1.2キロ。・・・最後の餅撒きでは幾つもの祝い餅と感動を手にした。やっぱり、大人と子供が同じ眼をしているこの街の人達が好きです。良い街とは良い顔をしている人のたくさんいる町だと思う・・・次回、姥神大神宮祭に再訪。
















2011年4月28日木曜日

「ネェ ダンナサン・・・・。」   阿部典英・展

北に生まれ 育った者として意識せずとも、 呼吸するように 自然の姿で 表出する北の原風景を 造形したいと日々 思考している・・・・。 北海道が生んだ造形作家・阿部典英氏の作品展です。
北海道で生まれ、北海道で育ち、北海道を旅たつ。国内外で活躍するアート作家によるプライベートミュージアムの誕生。札幌のランドマーク藻岩山の麗、<ikoro-art藻岩下>から新しい貌”北からの芸術文化”を発信します。
開催期間:5月6日~6月16日まで 開館時間:AM10.00よりPM6.00迄 カフェクローズ:PM5.00 休館日:月曜日
※ikor-shop/ikor-cafe併設




2011年3月22日火曜日

歩く・見る・写す・・・空知編

空知炭鉱遺産・・・日本を支え、北海道を牽引したヤマの記憶へ。 採炭地である炭鉱を地元の人々はヤマと呼ぶ。ヤマのあるところに人が集まり、学校ができ、商店街がにぎわい、ひとつの町が形成され文化が育まれた。かって北海道の発展、日本の高度成長を支え続けてきた石炭産業の現場、国内最大規模の採炭地・空知地域に残る炭鉱施設群を写真で記録する・・・。戦後、空知地域の採炭地は国内最大規模を誇り最盛期には大小あわせて約100近くの炭鉱が在ったとのこと。夢の跡地へ・・・今回の撮影テーマです・・・美唄、三笠、夕張へ車を走らせる。 写真:上から夕張・北炭清水沢採炭場跡/北炭・滝の上水力発電所跡/ 三菱美唄炭鉱立て抗やぐら跡/三笠・北炭幌内炭鉱人気立て抗やぐら 跡