2009年12月23日水曜日

北海道・台湾民族文化交流事業・・・アイヌの儀式・カムイノミでお迎え・・・白糠編

12月18日、台湾・台東 県 から原住民俗・卑南族の人達が白糠町を訪れました。北海道・台湾民族文化交流事業の 一環です。先月北海道からアイヌ民族の人達が卑南族村へ訪れ交流をしてきました。楽しく過ごした数日間、別れは涙を流し再会を約束して帰国・・・。今回は 白糠町のアイヌの方々、町民が卑南族の人達をご招待・お迎えをして、交流を更に深めました。 始まりは、アイヌ民族の儀式・カムイノミからでした、初めて体験する神聖な儀式に感動し喜びを大きくし・・・・・お返しにと台湾・原住民族の歌を ・・・・・。
撮影:清水武男







2009年12月4日金曜日

北海道・台湾民族文化交流事業・・・台湾・台東編

北海道・台湾双方の写真家に、相互に先住民族が多く住む地域(北海道・白糠町/台湾・台東市)を訪問し直接先住民族に触れ、それぞれの民族文化を写真で捉え、尚且つ両都市で写真展を開催し多くの人達に先住民族が持つ文化を知ってもらいたい・・・・そんな計画がスタートしました。11月30日、一回目の台東市・卑南族部落での撮影を終了し戻ってきました。北海道側から12名、白糠町からはアイヌの人達が7名の参加、原住民族の村・卑南族部落を訪ね大歓迎で迎えられました。 台湾の原住民には日本統治時代の人達が多く言葉は日本語で教育を受けたため、全ての会話は日本語でした。日本統治時代を懐かしみ、アイヌの人達と一体になって踊り、抱き合い、涙を流し・・・日本語で日本の歌を歌う。美空ひばりの歌、フランク永井の歌、石原裕次郎の歌、骨まで愛して・・・城達也の歌まで。日本の事をこんなにも想ってくれる人達がいてくれた、訪れてよかった・・・・この仕事は成功させます。2回目は12月18日に台湾からの原住民族の人達と写真家が来道、白糠町でアイヌの人達との交流です。再会が楽しみ・・・・・・。 

<計画委員会の構成> 北海道・白糠町・アイヌ協会白糠支部・NPO魅せ る北海道・台湾芸術協会・はまなす財団・HTBテレビ放送 ※写真撮影:清水武男













2009年11月7日土曜日

写真・アートギャラリー「イコロ-アート・藻岩下」のご案内

場所:札幌市南区藻岩下2丁目-2番-25号
℡:011-588-7345
企画運営:NPO法人魅せる北海道
北海道で生まれ、北海道で育ち、北海道を旅たつ。道内外で活躍するアート作家によるプライベートミュージアムの誕生。個性的なアーチィストのコラボレーションにより建物全てが美術館、写真・陶器・現代アート・ミュジシャン・・・・・。札幌のランドマーク藻岩山の麓、イコロアートから札幌の新しい貌”北からの芸術文化”を発信します。 ※写真:陶展・吉川千香子展(小樽市出身/常滑市在住)

2009年10月16日金曜日

陶展・吉川千香子ワールド in 札幌・・・ikor-art藻岩下第1回企画展

期日: 2009年10月23日~12月24日
時間: 11時~17時(休館日:不定休)
会場: ikor-art藻岩下・・南区藻岩下2-25-2 ℡:588-7310
吉川千香子の不思議ワールドのキャラクター達。自由でカタチにとらわれない、常滑発の作品の数々は国内はもとより、海外で高い評価を得 ています。おもわず手を伸ばさずにはいられない・・・・ ・・故 郷・北海道での企画展です。※作家在廊・10月23・ 2 4・ 25日
吉川千香子:1949年小樽市に生まれる。1970年武蔵野美術大学彫刻科卒業。19 7 4 年より愛知県常滑市にて作家活動にはいる。1978年初個展、以後ドイツ、インド、韓国、チェコ、タイ、フランス、オーストラリア、マレーシャ、シンガポール・・・などアジアやヨーロッパなどで作品を発表する。国内外での個展多数

2009年9月30日水曜日

火の山・北の大地の歴史にふれる自然博物館・・・洞爺湖周辺地域エコーミュジアム構想

快晴、天気に恵まれたここ数日間。初秋の北国の空を飛んでます、恵庭岳、オコタンペ湖、支笏湖、洞爺湖上空・・・「洞爺湖・有珠山ジオパーク」は日本で始めて世界ジオパークとして登録された場所。カルデラ湖、今も噴煙をあげる有珠地域の火口跡、昭和新山、・・・点在する資源をそのまま「展示物」としての洞爺湖周辺地域エコミュジアムは上空から眺めると地球規模の生きた自然博物館を感じます。帰路、仲洞爺眼下の稲田も素晴らしかったです。

影:洞爺湖全景・仲洞爺の稲田

2009年8月18日火曜日

時を刻む・・・・鰊漁に沸いた泊村の陰影

鰊漁の繁栄のシンボル、旧川村家番屋(泊村) 
約300年ほど前にニシン漁が始められたという泊村。明治に入り鰊漁が最盛期を迎えると、海岸沿いには五十を越える番屋が立ち並び、泊村の繁栄の象徴となった。現在残されているのは二つだけ、小樽の鰊御殿(旧田中番屋)ともう一つが村内に残された「鰊御殿とまり」として旧川村家番屋が再建されている。北海道の歴史道具をテーマとして取り組んだ仕事も鰊漁の道具を最後に撮影終了。アイヌ暮らしの民具、明治・大正・昭和初期の暮らしの道具、炭鉱時代の道具・・・そして・・・「北海道の歴史道具」として一冊の本にに纏めるつもりです。








写真:泊村郷土館【鰊御殿とまり】収蔵品
場所:古宇郡泊村大字泊村

2009年7月23日木曜日

竹田津実・写真展「えぞ王国」・・・森の写真展

場所・東川町キトウシ森林公園  開催期間:6月7日~10月18日
行って来ました、「写真の町」東川町で開催されている写真家?竹田津先生の写真展を。雨に濡れても良し、写真に触れても良し、そんなフレーズの案内状を戴き期待し出かけました、その日はあいにくの大雨。緑の美しい森は雨が似合う、でも写真展となると・・・・・・自然の中に演出された新しい形の写真展示、先生が40年にわたり撮り続けて来たエゾ地の動物達はみんな元気でした。写真展示枚数は210点、良かったです。写真:展示会場




2009年6月29日月曜日

こころのひびきあい・・・音霊のアーティスト奈良裕之ライブ+ダンス

期日:2009年6月27日(土曜日)開演:PM6・00~12・00
会場:藻岩下自然写真図書館<イコロアート>
主催:NPO法人h・i・p・a(ヒツプエー)+NPO法人魅せる北海道
民族楽器・スピリットキャッチャーから溢れ出る旋律ー  音霊のアーティスト奈良裕之さんの演奏は不思議な音を奏でる。風の音・・・空気の音・・・大地の音・・・風を感じ、空気を感じ、大地を感じる事が出来る。心の音・・・生きているという鼓動・・・の音。
今回のライブはh・i・p-a<ヒップ・エー> とのコラボレート。若者達の溢れ出るエネルギー、ダンス・奈良裕之さんの即興に時間を忘れ素晴らしい夜を過ごしました、ありがとうございました。 ※写真:ダンスパフォーマンス

2009年5月29日金曜日

創造都市札幌を世界へ発信・・・ACFパーテイ

ACF(芸術・文化フォーラム)パーテイ ”あ”
日時:2009年5月28日
会場:札幌プリンスホテル ・国際館パミール
主催:ACF実行委員会
”あ” は驚きの声ですー ”あ” は発見の声ですー ”あ” は喜びの声ですー 言葉のはじまりー わたしのはじまりー 世界のはじまりです。人類の第一声”あ”から人類のパラダイムが始まり、現在、札幌に迫り寄るパラダイムシフトをそれぞれの表現で行う時空間を・・・と。創造都市をめざす国際都市札幌にふさわしい芸術・文化の花を咲かせるべく、市民ボランティア・アーティスト・文化関係者・学術関係者などの有志が結集した「ACF(芸術・文化フォーラム) "あ" パーテイ」が開催されました。札幌ビエンナーレを・・・世界へ発信・・・夢をカタチに・・・熱く・・・、の始まりです。※写真:ACFパーテイ ”あ” 5F特設展示会場「清水武男写真展・北海道讃」

2009年5月8日金曜日

古都と新都の魅力が混在・・・北京

近年の好景気とオリンピック後も開発にますます拍車がかかる巨大都市・北京。モダンな高層ビルが連立、尚且つ高層ビルの建築ラッシュを目の前にして中国のエネルギーとパワーには圧倒を越え、脅威さえ感じる。明・清代の壮大な遺産、近代さらなる発展を遂げるのは中国の持つDNAなのかもしれない。 万里の長城、天安門、故宮、明十三稜、天壇・・・・北京首都国際空港、オリンピック施設、鳥の巣、高層ビルの建築ラッシュ、どこまで続くのか地下鉄工事、・・・何しろ凄い。

*悠久の時を感じて、万里の長城・・・ 北京郊外
万里の長城は始皇帝が作らせた異民族の侵入を防ぐための壁。
紀元前221年、東は遼東から西は臨洮まで長さ約5000里に及ぶ長大な長城を完成させた。始皇帝の死後も各皇帝により建設は続き、明代には現在のようなレンガ造りの長城に変わり、北京周辺に残る長城はその時代(明)の物だといわれている。長城の建設には多くの貧しい人命の犠牲が有ったという。お金でだけでは造れない・・・・時の権力・・・・が。   撮影:清水武男

山水画の風景、奇峰がそそり立つ幻想世界・・・桂林

*漓江下り・・・桂林郊外
町を漓江が南北に貫き、四方を奇岩奇鋒に囲まれた風光明媚な景勝地。その幻想的な風景は山水画の世界そのもの。川面に奇峰が霞む幽玄の世界。漓江を下りながら天下一と讃えられた風景を楽しみながらしばし疲れを忘れる。この地はおよそ3億年前は海の底、海底の石灰岩層が隆起し、それが陸地となって、長い年月を経て、風雨に侵食され、形成された。時空が、自然が造り上げた風景だという。
今日は春曇、此処は雨上がりが似合いそう・・・もう一度訪れてみたい場所である。
*蘆笛岩(ろてきがん)鍾乳洞・・・桂林郊外
1959年発見の鍾乳洞。ライトに照らされた全長2kmの大鍾乳洞には息を呑む。照明が彩る光と影が創る幻想の世界。(水晶宮)(田園風景)・・幾つも名がつく見学コースに、鍾乳石、石筍、石柱・・・自然美・形成美を堪能する。 撮影:清水武男

聖なる山、神々の峰、5千年の歴史を持つ古都・北京・・・中国世界遺産への旅

日本列島を4往復の飛行と、1年分の歩き。北京・西安・桂林・・・ゴールデンウイークを利用しての中国・世界遺産めぐりは年齢的には過酷な旅。とにかく中国は広い! 5千年の歴史を誇る北京、シルクロードの出発地としての西安、中国屈指の景勝地、桂林・・・さまざまな顔の中国を旅してきた。
*精巧な人馬の像が並ぶ地下の大部隊「兵馬俑抗」・・・・・西安郊外
秦始皇帝の絶大なる権勢を誇示する、兵士と軍馬の群れ。1974年、井戸掘りの農民が陶片を発見した事がきっかけとなり2000年の眠りから覚めた兵馬俑。兵士や馬の人形で、皇帝を永遠に守るための副葬品だ。8千点におよび大きなものは高さ1・8mを越える、一対一対の表情の違いと精緻を極めた芸術品は70万人もの人夫を擁し、当時の技術の粋を集めての造営。整然と並ぶ兵馬俑、そこからは権力による壮大な地下帝国がうかがえる。 撮影:清水武男

2009年4月1日水曜日

「写真で旅する世界遺産」展・・・地球が創造した大地を記録

会場:東京都港区東京ミットタウン・FUJIFILM SQUARE「PHOTO IS」 期間:2月27日~3月25日   3月27~4月27日まで
日本を代表する写真家、野町和嘉・関野吉晴・中村征夫・三好和義氏、等と共に世界遺産の作品による展覧会を東京・六本木にて開催中。圧倒的なスケールの景観、自然遺産の温度感や靜寂さが、文化遺産からはその場所に刻まれた喜怒哀楽や躍動感が、それぞれの作品から被写体の「息づかい」が聞こえてきます・・・・必見を。
世界遺産は、ユネスコ(国連教育科学文化機関)で1972年に採択された条約に基づき、78年から登録が始まった。これまで計880件を登録、日本からは14件。
※撮影地:中国・武陵源風景区(世界自然遺産) 撮影:清水武男

2009年3月12日木曜日

藻岩下自然写真図書館<イコロ>・・・・・一部、リニューアルしました。

長流・沙流川の流域に位置する二風谷には独自のアイヌ文化圏が形成され、国内外から多くの研究者が訪れている。以前からアイヌ民族の自然観、独自の暮らし方に興味を持ちカタチを写真で残したいと通った事がある。ある日資料館の前庭で写真を撮る私に萱野 茂先生が気さくに声を掛けてくれた。立派な体格で一見怖そうに見えるのだが、アイヌ文化についてユーモアを交えながら熱心に語る姿はとても魅力的だった・・・・・それから2年間の二風谷暮らし、その間にたくさんのお話、言葉を戴いた。残念ながら先生との共著・写文集「アイヌ暮らしの民具」の完成が最後の仕事。あれから4年を経た、サミット以後のアイヌ民族の注目度、もし存命でしたら・・・・・・・・・・と思う。
※写真ギャラリーの名称「ikr・イコロ」の語源はアイヌ語で宝物の意味、もちろん萱野先生が名付け親、北海道の自然は全てアイヌ民族には宝物。

2009年2月9日月曜日

冬の積丹・神威岬・・・白と鉛色の荘厳な世界。

日本海を望む大パノラマが魅力の積丹・神威岬。一番多く通った所?と聞かれたら、「積丹」と答える、春夏秋冬どの風景も良いが特に冬が好き。・・・・・・・・神威岬は豊かな緑に青い海といった夏の装いから想像もつかないような白と鉛色の世界に変わっていた。冷たい波風が打ち付ける岬の壁、番屋に氷雪が張つき、うねる日本海は透明感の無い冷たい色をしている。、多くの人は、さわやかな明るい積丹を好むだろうが、私は違う。色鮮やかな自然をいつも目の前にしていると、白と黒の静かな色を求めてしまうからだろうか。「冬の岬」被写体としてのシャープなシルエットにも魅力を感じるが、・・・・・・でも、寒い。 
※撮影地:積丹・神崎

2009年1月5日月曜日

新しい年を迎えて・・・・・未来へ残したい北海道の「カタチ」

明けましておめでとうございます、今年もどうぞ宜しくお願い致します。
四方が海に囲まれ、豊かな四季に恵まれた島。自然と人間が共存し、様々な文化を育む島。地球規模で見ればひとつの小さな島にすぎないが、一年中いろいろな貌が当たり前のように揃っている。 自分の住んでいる北海道ー そこにある風景こそ、最も近いところで脈打ち続ける地球風景であることを知っている。地球風景として捉えた北海道の写真を・・・・・今年はどんな出会いが有るのか楽しみです。